為替相場での通常時の値動きというのはある程度の上下の予測の範囲内の動きであることが見込まれます。いくつかのポイントはあるにせよ、極端に値幅変動を伴うケースというはそこまで多くはないと考えられますよね。
これは、相場においては売りも買いも両方に注文が入ることで異常な値動きとはなりにくいからとも考えられるのですが、時には市場参加者の大半が同じ注文をすることで猛烈な急変動を引き起こすクラッシュが発生することがあります。
実際に過去のチャートを見て頂ければ数年に一度は発生していますので、これから先もクラッシュが起こる可能性もあるということは肝に銘じておきたいものです。
このようなクラッシュですが、私自身はドル円などで何度か経験しています。特に、円高トレンドのチャートが下落傾向の際に発生した記憶が強いです。
クラッシュにおいては、リーマンショックのような経済の混乱時や震災などの突発的な事象の発生において起こる傾向が高いのですが、あまりにも動きが極端でパニックになってっしまうことがあるのが怖いです。
一瞬で市場参加者の大半が同じ売り注文を出すことで一気にチャートが下落してしまうので、ロングポジション保持者は慌てて解消に走ることもあり、その勢いが加速してしまうんですね。
こんな事態に備えて日頃から指値などを入れておけばまだ被害を最小限に食い止めることが出来るのでしょうが、時には口座のシステムが麻痺してしまいダウンしてしまうことで操作が出来なくなるケースもあります。
そうなってしまうと、保有ポジションにとって不利な動きとなっているときだと膨大な損失を否応なく受け入れなければならない事態になってしまうことになるわけです。
下手をするとこの1回のトレードが原因で再起不能なほどにまで資金が目減りしてしまうことだってあるわけですから、私たちはどんな時でもこのような最悪の事態を想定したポジショニングをするべきでしょう。
クラッシュが発生するとどこまで下落をするのか予想はできません。中途半端な位置での参入は非常に勇気がいるのですが、しっかりと底を確認できたのであれば、もしかしたら参入のチャンスとなるかもしれません。
一般的には一気に下げることでロングポジションの解消が大きく進んでいることが想定されますので、トレンド転換の契機となるケースも散見されます。もちろん、下落トレンド継続のケースもあります。
長期のチャートとの兼ね合いになると思いますが、明らかに乖離が激しすぎるなど下げ過ぎの状況であれば、買い参入してみるのもいいかもしれませんね。