とある通貨レアで一方的な下落トレンドになってしまうことがあります。少し上げては何度も売りで跳ね返されていることがあると、心理的にはショートポジションで参入したい気持ちになってしまうものなんです。
ただ、自分自身でも「これまでずっと下げ一辺倒だったけど、このまま下がり続けるのかな?」という疑心暗鬼になるのですが、チャートを見ていても一向に上がる気配がないとつい、ショート参入してしまうわけです。
でも、冷静に長期的なチャートを見ると、どうみても低すぎる水準だったりもするのでそう簡単には下がらないことがあります。そんな時に急激な上昇でポジションをカットされてしまうというショートカバーが起こる可能性があります。
多くの投資家がまだまだ下がると思っていたとしても、実際の保有ポジションが極端に売りに偏ってしまうことってあるんです。さすがに、これ以上下げるには売りポジションが減らないと厳しいといった状況です。
そんな時に超短期筋などが一気に買い上げてくることもあるんですね。その勢いが早かったり強かったりすると、当然ですが慌ててポジションの解消をしてしまう参加者が出てくることが予想されます。
このようなポジション解消の買いも合わさってくると一気に値を上げてしまうことがあります。自分の含み益がみるみると減っちくことにどこまで耐えられるのか辛い展開です。
このようなショートカバーですが、どのような通貨ペアで発生するのかにもよりますが、ときにはかなりのPIPSを伴う上昇となることがあります。個人的にはユーロなどで多く見かける気がします。
ここで肝心なことは、自分はどのような行動をとるかということに尽きるでしょう。ポジションを解消するのであれば早めがいいでしょうし、一時的な上昇と考えるなら継続保持という選択もあります。
証拠金保持率に余裕があるのであれば、もしかしたら絶好の追加ポジションのチャンスとなる可能性も考えられますが、これらの選択肢から瞬時に判断をしなければならないでしょう。
このショートの巻き返しがほんの短時間で終わることもありますし、数日経ってから再下落に転じることもありますし、さらには中期的なトレンド転換となってしまうこともあります。安易な決めつけはリスクを伴うことになるわけです。
いずれにしろ、ある程度の期間で随分と下げてきている状況でのショート参入というのは注意が必要ということが言えると思います。相場の雰囲気というのは一気に急変することも十分にあり得るからです。
まだまだ下落を予想しているのであっても少しでも戻しがあってからショート参入するというのが得策ですので、慌てないでチャンスをうかがうようにするべきかなって思います。