為替相場ってある一定期間の間はキレイなトレンドラインを形成することって多いと思います。一定のトレンドラインの上下にぶつかるタイミングで切り返しを繰り返していくチャートになるわけです。
ある程度長い目線で相場を捉えている方であれば、あまり余計なことは考えないで半信半疑でもある程度はトレンドラインに忠実に売り買いをしていくのが賢明です。
世界中の参加者が同じようなイメージを持って取引をしてくることが想定される以上は、自分よがりな解釈をする必要性は少ないからです。
目に見えて違う動きにならない以上は、「今回もトレンドラインの中での上下動が続く可能性が高い」という仮定で取引を行うのが王道の攻め方のように思います。
ここで、何度も同じような動きを繰り返しているときに気になるのは、「これっていつまで続くのだろう!?」ということです。これが分かれば大きく勝ち続けられそうですが、正直こればかりは誰にも分かりません。
いつ動き出すかが分からないだけでなく、どちらに動くのかも分からないので、より予測が困難になる点は注意が必要です。
ただ、永遠にレンジの範囲内だけの動きが続くことは一般的には考えにくいです。過去の長期チャートご覧いただければ納得いただけると思うのですが、明らかにレンジをブレイクして新たな展開に移るタイミングというのがあるんですね。
このトレンド転換を正確に見極められるかどうかはかなり難易度が高いですし、想定通りと思ってもなかなか利益が出せずに苦しい結果が続くことが多いです。
私も、過去に何度もこのような時期のトレードに参戦しましたが、あまり上手くいった記憶がないです。
ではどうして、予想通りにトレンド転換したのに上手く利益を出すことが出来ないのでしょうか?
私の経験上の話になりますが、転換直後は大きく乱高下することが多いです。動くスピードも一段と速まってきやすいうえに、恐怖を感じるほどの値幅を一気に展開してくることも頻繁です。
ほんの数分程度で思惑通りの動きでアッという間に利益が出たと思っても、次の瞬間にみるみる戻してきて損益トントンくらいまで押してしまうこともあるんです。
ずっとチャートを眺めていると、かなり不安を煽られてしまうので思わず決済ボタンをクリックしてしまうんですね。
これでも何とかプラスで終われば良いのですが、参入するタイミングが遅れると結局はマイナスで終了ということも多いです。
ちなみに、レンジをブレイクしたと見せかけてある程度のところで一気に逆方向にブレイクするということも多いです。順張り嗜好の方ですと、このケースでは大きめの損切を止む無くさせられる結果となります。
よく為替の一般的なやり方としてレンジブレイクに素直についていくなんてことが挙げられますが、決して実際の相場はそんな生易しいものではないです。
むしろ、少しブレイクをしたときには慌てずに冷静にしばらく様子を見るということも必要でしょう。ブレイクした瞬間に全て乗っかっていったらトータルで勝てないような気もしています。
ちなみに、以前の私はこの順張りをムキになって取り組んでいた時期もありました。結果は損切の連発で見事に惨敗です。なので、今は基本的には少し時間差を置いてから参入するように心掛けています。
もしも早めに参入したというのであれば、少しじっくりと長い時間保有するのがいいかもしれません。