FXの場合は株式市場と違って基本的には土日を除いて24時間トレードが可能です。いつでも空き時間に利益を叩き出せると思うかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
誰しもそれぞれの生活リズムというものがありますよね。平日サラリーマンをされているという方だと、仕事が終わった後の夜が理想的に感じるでしょうし、主婦の方だと逆に日中の方が時間的に余裕があるかもしれませんよね。
でも、市場はそのような個人的な都合なんて一切関係なく好き勝手に動いています。なので、市場の都合に自分のトレード時間を合わせるというのが理想になってきます。
24時間絶え間なく動く為替相場ですが、そんな中でも時間帯によって特徴がありますので、まずはご自身のトレードスタイルに合わせてやりやすい時間帯を見つけていくということもいいでしょう。
東京や中国といったアジア勢の動きが活発となってくるのがいわゆるアジア時間と呼ばれる時間帯です。東京の株式市場は午前9時にオープンしますよね。この株式市場のオープンとともに一気に為替相場も動きが勢いづきます。
午前10時手前には金融機関の仲値が確定するのですが、この周辺の時間にも比較的大きめの売り買いが行われることもあります。
また、中国市場もオープンすると一時的に大きめのトレンドが発生することもあります。だいたい午前11時くらtいまでは突発的に売り買いが発生することもあるのでトレード的にはチャンスもある反面、注意を要する時間帯とも言えるでしょう。
ただ、一般的にアジア時間は中長期的なトレンドの転換や重要な節目のブレイクを伴うことは多くはありません。
なので、ある程度素直なレンジでの動きが中心となってきますので、素直な姿勢でチャートと向き合うことがおすすめです。
このようにアジア時間は比較的静かな値動きとなっているので、大きくpipsを取ろうとはしない戦略であればやりやすいように思います。
ただ、夕方4時を過ぎたあたりから徐々にヨーロッパの市場がオープンする時間帯となってきます。ヨーロッパは広いこともあって、国によってオープン時間に相違があるため夕方4時以降はしばらくは荒い展開となることも多いですね。
このようなヨーロッパ勢の参入ですが、注目すべきはメイン通貨でもあるユーロでしょう。この時間帯では欧州関連の重要指標の発表も頻繁にあるので、静かだったアジア時間のトレンドを覆す様な動きもあるので注意が必要となります。
多くの個人トレーダーがこれくらいの時間帯から参入の機会の様子をうかがう時間帯となってきます。
夜の11時ころになるとNY市場がオープンします。これくらいの時間帯がFXトレードの注目すべき時間帯ともいえるでしょう。アメリカの重要な指標も頻繁に発表があるなどチャートから目が離せないワクワク感があります。
特に、ロンドンクロージングと言われる24時過ぎくらいまでの1~2時間はかなり大きな値動きを伴うこともありますし、一気にトレンド転換することもあるなどトレーダーとしては魅力の実感できるのは注目ポイントでしょう。
この時間帯であれば、昼間働いていてトレードが難しい方や主婦の方さらには学生さんなど幅広い方がトレードに専念しやすいというのも見逃せませんよね。
このように為替相場は時間帯によって主体的なプレイヤーが違うといいうことは認識しておくべきでしょう。大きな動きの中でトレードをしたいのであればN欧州時間~NY時間がメインとなるでしょう。一方で、堅実なトレードがいいというのであればアジア時間というのが合致しやすいです。
まずは、このような時間帯ごとの特徴を踏まえてご自身としてはどの時間帯がやりやすいのかをじっくりと考えてみて下さい。
為替相場は24時間いつでもトレードが可能ですが、時間帯によって似通った動きをしやすいです。なので、時間の区切りを意識しないで朝から晩まで何となくチャートを眺めていてもうまくいかないことも多いです。
チャートはずっと眺めていても、実際にエントリーする時間帯はまた別物という割り切りを持ってトレードと向き合っていくというのが大切になってくるでしょう。