ごく稀にですが、今が勝負どころだなって思える瞬間というのがあります。短期的には毎日のように発生するかもしれませんが、ここで言うのは長期的な観点でのお話となります。
このような自分の中でビッグチャンス到来という時にどのような行動をとるべきかかなり悩ましいものなんですよね。
かなりの自信があって、自分のイメージする動きになると思うのですが、かといって相場に絶対はありません。その辺のリスクの許容度をどう捉えるかが運命の分かれ目となってくるわけです。
私のトレード歴の中でもかなり印象深いのがアベノミクス相場でのドル円100円突破です。長年にわたって円はリスク回避先の通貨と位置付けられていました。世の中の情勢が悪化すると、円が買われるという繰り返しだったわけです。
これを一気に覆す動きのきっかけとなったのがアベノミクスです。泥沼のような円高から長期トレンドは円安方向へと明らかに転換していったんですね。
もともと1ドル75円を割り込む水準まで買われていた円ですが、いよいよ100円を目前とした水準まで売られていくことになりました。
ただ、99円中盤ではさすがに何度か値を落としていたんです。
でも、明らかに市場はどこかのタイミングで100円突破を目指しているというのは場の雰囲気で察知していました。
このように99円中盤から後半にかけては、かなり息をのむ展開でした。世界中の投資家たちが同じような気持ちでチャートを見ていたはずです。
ただ、それが一体いつなのか?もしくは、一体誰が先導になって超意識的水準を買い込むのか?というのが分からずにずっと停滞気味だったわけです。
私も日々かなり興味を持ってチャートを眺めていたのですが、ある日「今日突破する!」という強い信念を抱いたんです。
そこで私が取った行動は、「リスクを全て受け入れて全力買い」でした。
本当は、FXではあまりお勧めできない意思決定なのですが、それ以上に今日はかなりの勝負所だという気持ちが強かったわけです。
結果、思った通りにその日のNY時間にドル円は100円を突破していき、1トレードで100万円を超える利益をゲットすることに成功しました。
この時の私の判断ですが、かなりレバレッジをMAXに近い状態まで引き上げて買いをしました。記憶によれば、あと30pipsほど下落すれば強制ロスカットになるかというくらいの大人買いです。
これって一見無茶な取引に見えるかもしれませんが、実はロスカットまでの水準が浅い分、万が一引っ掛かったとしても、大きな痛手にはならないんです。
むしろ、余裕を持ちすぎて深めのロスカットを喰らうほうが金額的には目減りが大きくなってしまうんですね。
この日のように、自分の中で確信に近い相場の動きがあるのであれば、むしろ思惑通りに動いたときに得られる利益がはるかに大きいので、リスクとリターンの割合はバランスが取れているように思います。
このケースのトレードは勝つ確率の方が圧倒的に高いという予測と、負けても許容できる金額に収めるという計算のもとに実施したトレードです。
たまたま、良い結果に終わったので笑い話になっているのですが、同じようなことを毎日行うと理論的には破滅に向かいます。
基本的には、しっかりと最適なロット数を意識しながらコツコツとトレードを積み重ねていくことになりますので、くれぐれも皆様は安易に真似をしないようにしてくださいね!