最初のうちって、取引回数を多くすることにアドレナリンを感じやすいですよね。微益であってもいいから、とにかく数をこなして利益をドンドンと積極的に積み上げたいという気持ちになりやすいわけです。
でも、相場の動きって均一ではないものです。動くときは秒殺に近いほどのインパクトのある値動きとなる一方で、チャートが煮詰まってくると方向感なくウロウロするだけということもあります。
毎日少しでも勝ちを増やしたいっていう気持ちは誰もがあるでしょうが、はっきり言って同じペースで勝ち続けることも困難ですし、そもそも日々のトレード回数というものも毎日同じ回数なんてこともないんです。
よく言われることですが、しっかりと方向感のある動きは年間で3分の1程度です。残りは迷い気味の相場になりやすいってことです。
私もまったく動きのない中で無理に勝ちを狙って往復ピンタを喰らった経験がかなりあります。
毎日トレードをしていて24時間チャートを見続けていると、一瞬のチャンスを見逃したくないという気持ちになりますよね。
アジア時間であれば比較的ゆったりとした動きが続くので、それほどムキになることもないのでしょうが、夕方あたりから上下の動きにスピード感が出てくると翻弄されてしまうことがあるんです。
このスピードアップが新たな動きだしと勘違いしてしまうことがあります。先入観として、「今日もどちらかにブレイクするはず」という思い込みがあるためでしょう。
もし本当に、これが初動であればエキサイティングなトレードになるのでしょうが、なかなかそんなに思い通りにはならない現実が多いんです。
トレードに夢中になりすぎると、このように動き始めると思って参入したものの、全然思い違いだったということが多いのですが、大切なのはこの時に現実を受け入れられるかどうかでしょう。
今日はやるだけ無駄だなって冷静になれればよいのですが、頭に血がのぼってしまうとさっきのくだらない負けを取り戻したい気持ちが強くなってしまいがちです。
なので、今度は逆方向へのトレンド発生を期待してドテンでポジションを作るのですが、あえなくこちらも撃沈です。
結構、こんな値動きの中で2連負となるとそこそこの金額を負けてしまうので、悔しい気持ちを抑えることが出来なくなってしまいがちです。
ちなみに、私の場合最高で3往復くらいの往復ピンタを1日で喰らった経験があります。なんと6連敗ということです。取り戻したい気持ちが強いとロット数も大きくしてしまいがちで、そうなるとトータルの負けは凄いことになってしまいます。
大きくレートが変動してあえなく惨敗というトレードであれば、まあ自分の見立てや損切の甘さを痛感出来て納得しやすいのかもしれませんが、このような往復ピンタの連発ほどくだらないものはないです。
後からチャートを見返すとずっと我慢していればたいして負けなかったことに気づくとさらに落ち込みますよね。
でも、これって結果論でしかないんです。その時にはビッグチャンスと捉えたわけで、もしかしたら自分のイメージ通りに莫大な利益につながっていた可能性もあるからです。
本当はこんな日はトレードをしないでじっと眺めているだけにするのがベストな選択なのでしょうが、そうは言っても参入してしまったからにはどうしようもないですよね。
だとすると、いかに連敗を阻止できるかということをイメージしたルール作りが必須ではないでしょうか!?負け方に応じたトレード回数の制限なども真剣に考えてみたいですね。