上手い人というのは、リスクを抑えながら大きなチャンスを取りに行くものです。その際に、重要となるのはエントリーポイントと決済ポイントもしくは損切ポイントになるでしょう。
これらを瞬時に判断して、大きくとれる確率が負ける確率よりもはるかに高いと思えるならトレードに参加していくことになるわけです。
ただ、勝率を100%に引き上げることはできません。何が起こるか予測不能な世界です。突発的な震災などで一気に相場が荒れることだってあるんです。
なので、しっかりとルール通りにエントリーをしても、負けてしまうことは避けることが出来ないんです。ただ、問題となるのはどんな負け方をしたかなんですね。
誰だって負けて損をすれば気分が悪くなるものです。大切な資産が目減りしてしまうわけですから、へこんでしまうのは人間として当然の感情です。
でも、個々のトレード結果で気持ちの抑揚を激しくしてしまうと自分のペースを乱してしまいがちです。勝手も負けても平常心をキープしていくことが求められてくるんです。
この点、上手な人というのは自分自身の感情のコントロールが出来ることが多いです。というか、トレードでは負けることは当たり前だくらいに割り切っていることが多いでしょう。
この辺は、メンタル的な側面になるのですが、長くFXでトレードを続ける上でもとっても大切になってくると思います。
ただし、このような割り切った行動がとれる前提条件として、どんな内容のトレードで負けたのかは見返してみるべきでしょう。
まずは、エントリーポイントです。自分なりに描いたチャートの動きを考えて納得できるレートで参入することが出来たかどうかです。過去の経験から勝率が高いパターンを形成していたのであれば、あとは確率の問題ですのであまり気にする必要はないでしょう。
ただ、何となくだったり全く根拠もないのに勢いだけでエントリーしてしまったのであればただのギャンブルになってしまいますよね。
本来は勝率の高いはずのポイントというのであれば、今回はいつもと違った想定外の動きをした可能性が高いと考えられるわけです。この理由を深堀する必要はあまりありません。たまたま運が悪かったくらいで留めておくのがいいでしょう。
むしろ、確率的に低い動きが実際に起こってしまったときにどのような行動を起こすのかが重要です。何もできずにただただ現実のチャートを眺めていて行動が起こせないのであれば、損失が膨らんでいく可能性があるからです。
あらかじめ最悪のケースを想定して損切ポイントをイメージしておくことが出来ていれば、大事故になる前に最小限の損失で終わらせることが出来たはずです。
嫌な気持ちは忘れて、次のトレードに気持ちを切り替えることがにつながってくるでしょう。