私がFXを始めた時期はいわゆるリーマンショックが始まった頃です。じわじわと円高が進みだしていたのですが、まだ本格的な下落前という状況でした。
全くのド素人だった私が扱う通貨ペアはドル円です。他の通貨ペアのことなど全くと言っていいほど意識していなかったです。
当時のレートですが、106円前後だったかと記憶しています。もともとリーマンショック前は120円程度だったことを考えると、すでにそれなりに下がっているというのがお分かりいただけると思います。
なので、実際に私が初のトレードを開始したタイミングは、市場も上に行くか下に行くか迷いが生じている雰囲気でした。
私は、未経験ということおもあって当然のように買いから入ることを考えて「そろそろ安いだろ!」と鼻息荒くしながらチャートを睨めっこしていました。
こんな感じでしっかりと下げたあたりで買うことをイメージしていましたので、躊躇なく「ここだ!」と思うタイミングでは買いを入れていました。
素人ながらに資金管理の意識はそこそこあったので、10pips刻みくらいで指値を入れて少しずつ買い増すという戦略がいつものやり方です。
ちなみに、私がトレードを開始してから1か月ほどは毎日1円くらいの行ったり来たりのレンジ相場が続いたんですね。
いつも同じような水準で上昇して、また同じような水準で下落するという分かりやすすぎる展開を延々と繰り返している感じです。
なので、私も毎日同じようなレートで買っては、似たような水準で売り抜くということを繰り返していました。
日によっては、ほぼほぼ大底で買って、大天井の数pips手前で売るという神がかった完璧なトレードをするなどで、みるみる資産が増えていくのを実感してました。
このように毎日のように上下動を繰り返していたのですが、大きく動くのはやっぱりNY時間です。日によっては24時を過ぎて深夜の時間帯に一気に動きが加速するので、最後まで見届けられずに指値を入れては熟睡なんてこともありました。
でも、朝起きるとしっかりと指値に引っ掛かって約定しているんです。当時は10万通貨程度を取り扱っていたので、約1円程度の値動きで10万円程度の利益が積み重なっていくって感じです。
ちなみに、成行参入はせずに全て指値を入れてましたので実際に保有している時間は、1日に数時間程度です。あとは時たまチャートを見るだけって感じです。
大きく含み損を抱えて我慢する時間もないので、ストレスフリーで気持ちよいトレードだったですね。
こんな感じで、ほぼ毎日自分のイメージしたチャートの動きと実際の動きが一致していたので、当然ですが資産の増えるスピードもかなり速かったです。
今振り返ると、FXって自分の想像を裏切るような動きが多くて、そのたびに資金を溶かしてしまうのですが、イメージがピッタリだと本当に楽しいほど利益が積みあがっていくんですよね。
ちなみに、約1か月程度のレンジ相場のおかげで一気に資産が倍増しました!
このままいったら1年後には凄いことになっているかも!って鼻息荒くなっちゃいましたよ!
ただ、当時の私も「永遠にこのレンジ相場が続くわけないよな!?」というのは薄々感づいていました。
もちろん、その後は大きくレンジブレイクして勝てない相場に突入していっちゃいました!